
ウォーキング、ランニング、ヨガ、テニス、庭仕事――。
気づけば時間を忘れて没頭していた、そんな一日はありませんか?
「今日はとことん動いたな」という満足感のあと、多くの人はストレッチをしたり、湯船で温まったり、早めに眠ったりして、カラダをいたわろうとします。
けれど、夢中になった分だけカラダが消耗しているとしたら、そのケアに「材料」を補うことも忘れてはいけません。その材料こそが、アミノ酸です。
私たちの体は、約20種類のアミノ酸が組み合わさってできたタンパク質からできています。筋肉はもちろん、腸の壁、免疫細胞、肌や髪まで、体のあらゆるパーツの材料がアミノ酸です。
夢中になって体を動かすと、筋肉は細かく傷つき、その修復のためにアミノ酸が大量に消費されます。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」でも、体を動かす習慣がある人ほどタンパク質の目標摂取量は高く設定されており、運動量が増えるほど体はより多くの材料を必要とすることが示されています。
つまり、夢中になって動いた日ほど、そのあとのケアで補うべきアミノ酸の量も増えているということなのです。

ところが実際には、日本人の多くが、日常的にタンパク質の摂取目標量に届くような食事ができていないといわれています。さらに、健康を意識して野菜中心の食事を心がけている方ほど、この不足に気づきにくい傾向があるとも指摘されています。
食事だけで運動量に見合ったアミノ酸を補おうとすると、肉や魚をかなりの量食べる必要があり、それに伴って脂質やカロリーも増えてしまいます。「夢中になれることを楽しみながら、体型や体調も維持したい」と考えるなら、食事にひと工夫が必要になってきます。
スポーツ栄養の分野では、運動後の一定時間はカラダが栄養を取り込みやすい「ゴールデンタイム」と呼ばれています。このタイミングでアミノ酸やタンパク質を補うと筋肉の合成が効率よく進むと考えられており、多くのアスリートが運動後すぐの補給を習慣にしています。
中でも、体内の遊離アミノ酸の半分以上を占めるといわれる「L-グルタミン」は、筋肉だけでなく、腸のコンディションや、体をすこやかに保つ働きにも深く関わる存在です。運動などで消費量が増えて不足すると、体は筋肉そのものを分解してグルタミンを補おうとしてしまうため、せっかく夢中になって取り組んだトレーニングの効果が、うまく積み上がっていかないこともあります。
ストレッチをする、湯船に浸かる、しっかり眠る――。運動後のケアにはすでにたくさんの習慣がありますが、そこに「アミノ酸を補う」という選択肢を加えてみてはどうでしょうか。
食事だけで摂りきれない分は、粉末タイプのサプリメントなどを活用して手軽に補うこともできます。ドリンクやヨーグルトに混ぜるだけで続けられるものも増えており、無理なく生活に取り入れやすいのも嬉しいところです。

夢中になれることがあるのは、幸せなことです。だからこそ、そのあとのカラダのケアにも、同じくらい意識を向けてみませんか。
アミノ酸を補うという小さな習慣が、これからも思いきり夢中になれるカラダをつくり、「遊ぶように、生きていく。」毎日を支えてくれるはずです。
※本記事は一般的な栄養情報を基にまとめたものです。持病のある方や妊娠中の方などは、摂取前にかかりつけ医にご相談ください。